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2011年06月 アーカイブ

何気ない仕草が美しい人

ひと頃ブームにもなった"落ちない、つかない、にじまない"と言い切る口紅・・・。


落ちもせず、にじみもしない口紅に、すっかり安心して、朝顔を見たっきり、夜寝るまでニ度と鏡をのぞかないという女性は急増したはずです。


それに、コーヒーカップやおはしや食べものに決してくっつかない口紅に、この間まで小さくちぎって食べていたパンを、大口を開けて食べてしまう女性もたぶん増えていたはず・・・。


毎日の、何気ない仕草から、小さな気づかいや恥じらいが、消えたのです。


レーザー しみ治療など、便利でステキなものが増えた代わりに。


一日中、鏡をのぞかないですんでしまう時代は、食事のあと「ちょっとごめんなさい」と席を立つ女性の姿を、何となく素敵だなとか、可愛いなと思っていた男を、少なからずガッカリさせてもいるはずですね。


別に、自分の中に"髪をとかす美しさ"がなくなってしまったことを、シャンプーの進化のせいにするつもりはありませんが・・・。


繊細で華奢なものを美しいと思う

このままシャンプーとかヘアケア剤が進化していくと、髪のからまりはもっとなくなって、私のように、ろくろく髪をとかさない女ももっと増えていき・・・


男の人をガッカリさせそうな気もするので、今のうちに言っておこうと思っただけなのです。


時々は、心おだやかに、ゆったりと髪をとかしましょうねと。


ある雑貨屋さんで、一本のクシを見ました。


日ごろ大きく無骨なブラシしか使わない自分には必要のない、折れてしまいそうに繊細で華奢な、アメ色の美しいクシでした。


自分にとって"実用性"がまるでないものだからなのかもしれませんが、そこに私は妙に"女性"を感じたのです。


長くまっすぐな黒髪、窓辺に立って入ってくる光を浴びて、キラキラと光るおくれ毛・・・。


生え際から毛先まで、スローモーションの画面のように、ゆっくりと下に降りていく、白い手。


かんぱん レーザー治療を受けているかのように、真っ白な素肌。


いいですね、こんな女性になりたいものです。

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